【点滴の速度】その早さ大丈夫なの?

【点滴の速度】その早さ大丈夫なの?
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今日は患者さんが入院するにあたってちょっと気になるけど気軽には看護師さんには聞けないしっていう疑問を頂いたのでまとめてみます。

点滴の疑問

点滴に関しては入院するとだいたいの患者さんはされることになりますよね?

嫌だと言っても絶食になっていたり、食事制限があったりすると1日中点滴がつながっている状態になることは良くあります。

食事に関係なくても、体のどこかの部分に炎症があると採血でわかれば抗生剤の点滴をされることもあります。

そんな点滴の疑問を考えてみましょう。

速度はどれくらいなら大丈夫?

点滴に関して、良く皆さんはこれ早すぎない?って思うこともありますかね。

実際一概には言えないのですが、薬剤の内容によっても落とす速度が決められていることが多くあります。

あとは点滴の量にもよりますし、治療の疾患によっても急速に点滴を落とす場合もあるという部分はわかってもらいたいですね。

でも概ね大体の患者さんは、食事がとれない期間の点滴として水分や電解質補正のための点滴をする場合は1日1000ml~1500mlの点滴を1日かけて落とすっていうのがベースになってくるかなとは思います。

人間は1日2000mlほどの水分が必要になってくるので、それを補うための点滴ですね。

これだけだとわかりずらいので点滴の落ちる滴下で考えると、点滴の1滴「ぽとっ」と落ちるとどれぐらいの量なのかご存知ですかね?

点滴の1滴は0.05mlです。これだとわかりずらいので、看護師は10秒に何滴で落とすと1時間でこれくらいで落ちるなっていう計算をします。

看護師歴が長くなってくると見た感じで大体調節できるようになってきますが、時計を合わせてしっかりと調節すると思います。

1秒に1滴で落とすと60滴×0.05mlで1分間で3ml

→1時間で180mlは落ちるなっていう計算になります。

この滴下でいくと500mlの点滴は2時間30分弱で終わってしまう計算です。

病院によっては違うとは思うのですが、点滴のバックに患者さんのお名前がついたシールは貼ってあると思いますので、気になる方はそちらを見てみてください。

看護師の目安にもなる滴下の時間が大体書いてるんじゃないかなと思います。

何時から何時まで、10時~18時とか時間の記入があったらそれを目安に計算して看護師が調節します。

様々な要因があるので、その滴下があってるのかって判断できないですよね、点滴のパックに3時間以上の時間が書いてあるのに1秒間に1滴以上で落ちていたら、それは確実に早いものなので、看護師さんに聞いても良いと思います。

看護師さんが次来たら言おうと思っていても、 患者さんがたくさんいて、いつ来るかわからないので明らかに疑問を感じたらナースコールを押してください。

点滴が早く落ちてしまう要因にもさまざまあります

点滴の針はハリと言っても鉄の針がはいっているわけではなく、プラスチックの部分が血管内に残っている状態です。

看護師は血管を狙って針を刺させてもらうんですが、血管内にどんな感じで入っているかはわからないのです。

きちんと入っていれば血液がわずかに逆流してきて赤くなるので、それを目安にOKとします。

しかし血管って動くものですよね?手のひらを上向きにして針を入れてもらっても、手のひらを下向きに腕を動かしたときに血管もいくらかは移動します。筋肉の動きとも関係あるので。

そのわずかな動きによっても血管内の壁にプラスチックの先が当たってしまうと落ちが遅くなってしまうこともあります。

こればっかりは本当に誰がなるとか、どの看護師がやったからなるとかそんなのは全く関係なく、誰にもわからないことなので理解していただけると助かります。

そんな時に看護師が調節すると実はあとで腕を動かしたときに落ちが早くなる場合も十分にあります。

点滴の速度危険なのは

では点滴の速度でどれくらい早いと体に影響があるのかを考えて見ましょう。

こちらも輸液の内容によっては違うとは思いますが、普通の水分補正のための輸液で500mlの点滴では1時間くらいでも問題はないようです。

しかし点滴にはたくさんの電解質が入っているものが多いので、簡単には大丈夫と判断することは難しいですね。

電解質とは人間の体に必要なNaとかCaとかですね。

こういった電解質の補正のための点滴になるとその電解質がどれくらい入ってしまうと危険というのが決まっています。

  • 水     →     500ml/時間
  • Na    →     100mEq/時間
  • K      →      20 mEq/時間
  • Ca    → 20 mEq/時間
  • Mg    →      20 mEq/時間

純粋な点滴の量だけではわからないので、点滴中にいくら電解質が含まれているかで計算する必要がありますね。

電解質に関係なく大量の輸液が投与されると、循環血液量が一気に増えるため、心臓の負荷が大きくなります。

心臓負荷が大きくなりすぎると、心筋収縮力が限界を超えてしまい、心不全症状が引き起こされる可能性もあるので、早く点滴されたときに心臓が苦しい、息苦しいって感じたときにはすぐに知らせましょう。

あとは患者さんの状態によっても急速に点滴を落とす必要がある場合もあるので、どうしても気になったらその時に看護師に聞いた方がいいです。

はっきり言って、すぐさま答えられる看護師は少ないかもしれません、新人さんや、若い看護師はそんなところまで考えていない場合も多いです。

ただこの点滴は何時間で落とすからこの滴下で落とすという考え。そこからこの点滴ってどれくらいの速さなら大丈夫なんだろうって考えを派生していける看護師が成長していける看護師です。

看護師の知識や対応に疑問に思ったら、そういう質問もしても良いと思います。

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