【医療ミス・人為ミス】ミスの原因はどこにあるのか。看護師の指導体制が十分じゃない

【医療ミス・人為ミス】ミスの原因はどこにあるのか。看護師の指導体制が十分じゃない
Pocket

今日は良く聞く医療ミスについてのお話です。

医療ミスとは

テレビなどで一言で医療ミスと報道されることがありますが、あれはあくまでもごく一部です。

医療ミスの中にはすごい小さなことから命に関わることまでたくさんあります。

本当に小さなことからニュースになるような大きなことまですべて医療ミスと扱われるでしょう。

看護師をしていればヒヤッとした経験が少なからずあるのではないでしょうか。

誤薬

良くあるのは、誤薬とかでしょうか。

入院している患者さんで自分で内服薬の管理が出来ない患者さんは、毎食後看護師が内服薬を配りに行きます。

朝食後薬は深夜勤の看護師が配るのですが、結構注意が必要です。

深夜勤でもうすぐ勤務が終わるっていう少し気の抜けたころに配らなくてはいけないので、よくよく注意して名前を見ながら配らなくては違う患者さんに飲ませてしまう可能性は十分にあります。

そういう患者さんは、薬を見ても把握してなかったりすることも多いので、看護師から配られたらそのまま飲んでしまいます。

薬を見ていつもと違うと言ってくれるとミスが防げるのですが、そうもいかないことがあります。

胃薬や痛み止めとかであれば間違っても許容される範囲かなとは思いますが、血圧の低い患者さんに血圧のお薬を飲ませてしまったり、内服の抗がん剤を間違って飲ませてしまったときには大問題になってしまいます。

そのため、何度も確認し十分に注意して飲んでもらう必要があります。

また、点滴も間違うことが結構あったりします。

点滴も普通の電解質輸液製剤と高カロリーの栄養輸液製剤等があります。

点滴の血管も普通の手の血管から滴下出来るものと高カロリーの点滴は中心静脈といって太い血管からじゃないといってはいけないものがあります。

患者さんを見るとどこの血管から点滴を落とすのかすぐにわかるのですが、思わぬミスが起こるのが人間のしている業務です。

しているときは間違っているとは思っていないのですが、実は間違っているってことがあります。

その為、患者さんのIDや名前をしっかり確認して行うのですが、点滴の準備をしているのも人間なので、患者さんの名前はあっているが、シールが張ってある点滴自体が違ったりと様々な罠が仕掛けられていることがあります。

注射にも種類があって筋肉注射でするもの、静脈に注射するもの、皮下注射のものなど試行方法がしっかりと決められています。

注射薬の量によって予想ついたりするんですが、薬によっては機械で流量を決めて行かなくてはいけないものだったり、手動でもゆっくり入れなくては行けなかったりと本当に様々な方法があります。

お薬の勉強をしっかりとして用法を把握している場合は大丈夫だと思うのですが、特に若いうちは本当に不安にならなくてはいけない業務だと思います。

薬の間違いは本当にヒヤッとします。

私も若いころに一度だけ間違って飲ませてしまったことがありました。

幸い何もなかったので良かったのですが、もしこれで何か患者さんに害を与えてしまったらと思うとお先真っ暗です。

看護師を20年やっていても、注射一つ、内服薬一つ飲ませる時には本当にあっているのか?って再度確認することを心がけています。

ここ数年の新人さんから話を聞いたら、注射するのにもあまり緊張しないっていう言葉が出てきたことにびっくりしました。

その点はしっかりと口を酸っぱくして確認しないと駄目だということ、患者さんに何か投薬するときには不安に思いなさいっていうことを何人かに指導したことがあります。

転倒

転倒して骨折っていう場面もたくさんあります。

様々な患者さんがいますので、一人で歩くのは不安な患者さんもいて、そういう患者さんにはトイレ移動時はナースコールで呼んでもらうよう話すのですが、それを守らずに、1人で歩き始めて、ちょっとした加減で転んでしまって、最悪な場合骨折したりしてしまいます。

いくら患者さんが勝手に行ったとしても看護師の責任が問われることが多いでしょう。理解してもらえないご家族は訴えると言ってきたりします。

また、ベットから落ちてしまうことも転落事故として扱われ、これも看護師の責任が問われます。

事故が起こらないように、ベットの柵をしたり、身体拘束をさせてもらったりと様々な工夫があるのですが、それすらも家族の了承がなければできません。

理解のあるご家族は良いのですが、縛るのはだめ、転ぶのもだめって言ってきたら看護師はどうやって患者さんの動きを把握すればいいんでしょう。そしてそういう家族に限って看護師のせいにします。

上記のようなことが起こらないように日々看護師はストレスを抱えながら十分に注意して業務を行っています。

そういう事案が起きた場合、インシデント・アクシデントレポートという書類を書くことになっています。

ミスはミスとして自分で振り返り二度と同じことが起こらないようにするためにはどのような対策をしていくのかっていうことを提出しなくてはいけない決まりになっています。

ニュースで見るような、手術中にガーゼを体に置き忘れて来たとか、間違って何でもない患者さんの手術をしたとか医療ミスというのはそんなことばかりではありません。

私たち看護師は日々ミスをしないよう多大なストレスを抱えながら患者さんに治療を行っています。

もちろん間違ってしまえば看護師が悪いのですが、本当に重大なミスになると看護師免許はく奪というところまでいってしまうのが怖い所ですね。

どんなに頑張って働いていても、免許が無くなってしまえばただの人ですから、2度と看護師として働けません。

働けないばかりだけではなく、訴訟問題にまで発展してしまえば、生涯大きな借金も抱えていくことになってしまうでしょう。

看護師の指導体制が十分じゃない

今の若い子たちはそこまでのリスクがあるということをあまり認識出来ていないまま看護師になって働いています。

講義で勉強もしてきているはずですが、新卒で4月から忙しく働いて、かなりのストレスを抱えてそこまで気が回るかといったら回りませんよね。

そして新人さんをしっかりと守る先輩ばかりならいいのですが、多くの新人さんは先輩との関係も上手くいかず追い詰められている新人さんもいます。

Twitterでの新人さんとか若い看護師さんのつぶやきはこの方のような辛いというつぶやきばかり多いように思います。

本当にこの新人看護師さんの育成環境というものはこれからも課題になってくるのかなとは思うんですが、患者さんにいい顔している看護師が平気で後輩いびりをしているという看護師もとても多いです。

患者さんとの接し方で感じる患者さんもいるかとは思いますが、大体があっていると思います。

この看護師さんちょっと嫌だなって思ったら、実際後輩をいじめていたりしていることがあると思います。

みんなそんな嫌な思いをして育ってくるので、ひねくれてしまう人はもう直らないですよね。

そこで後輩には優しくしようって実践できる看護師も少なからずいると思います。

そういう看護師ばかりになると医療業界はまた変わってくると思うんですがね。

ミスをしないのがもちろんいいのですが、やはり人間ですので365日24時間完璧っていうわけにもいかないのが辛い所です。

そして夜勤では寝不足なまま、患者さんの命に関わることも適切な判断が出来るように頭を常にフル回転で仕事しています。本当にきつい仕事ですね。

世の中はAIが発達して人間がいらなくなる仕事も出てくるかもしれませんが、看護師はもう少しAIには負けないような気がします。

その時その時の臨機応変な判断や患者さんとの会話、コミュニケーションによる患者さんとの信頼関係を築き、患者さんの癒しになる。

そんなことはAIでは無理でしょう、自信持って言えます。

それが変われれば看護師も人手不足から解消され少しは楽になると思いますが、それはまだもう少し先のお話・・・・

看護師カテゴリの最新記事